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『パックマン』(''Pac-Man'')はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)より1980年5月22日に発表されたアーケードゲーム、またはそのシリーズのタイトルで同社の看板タイトルである。世界で知られた日本産のコンピュータゲームの一つで、当時ナムコとの関係が一時的に密接となったバリー=ミッドウェイ(後のミッドウェイゲームズ)よりアメリカで発売されると、その知名度から80年代のミッキーマウスと称された〔岩谷p.4 ? 80〕。 == 誕生のきっかけ == 1979年夏にピークを迎えた『スペースインベーダー』ブームの影響により、ゲームセンターには戦争を題材としたシューティングゲームが多く出回るようになった。「これでは女性が入りづらいのではないか」と危機感を持った岩谷徹により1979年3月、ゲームセンターの雰囲気を殺伐としたものから、和やかな場所へと転換することをひとつの方向性として企画。女性やカップルをメインターゲットに絞った点も当時のゲームとしては目新しかった。 それまでに市場に出回っていたゲームとは異なり、無個性に近かったゲーム登場キャラクタに対して明確な性格づけを行ったことが画期的だった。また、基本コンセプトとなった「食べる」というキーワードは女性であれば食べることに興味を持つだろうという点からヒントを得たものである〔。女性でも遊びやすくなるよう、ゲームの仕様を決定するにあたって以下のような配慮が行われた〔。 # 4方向レバーのみを採用し、ボタンは利用しない # ゲームによる緊張が長引かないよう「コーヒーブレイク」というデモアニメーションを挿入 # モンスターをカラフルなもの〔色分けはまた「モンスターの個性の象徴である」と岩谷は語る。パックマンのゲーム学入門(初版、p.49)〕とし、目を引くように配慮 結果として企画者の狙い通り、女性客を引き込むことに成功した。 パックマンの姿が生まれたきっかけは、岩谷がある日の昼食の時、お腹が空いていてピザの出前を頼み、そのピザの一部を切って食べたところで、残ったピザの形をおもしろいとおもったことだった。いけそうだということで、さっそく開発中のゲームにとり入れた(これはインタビュー中では「半分ぐらいは事実」としている)。もっと他にも、目などを付け加えたらということも考えたが、いったんそのような追加をし始めると際限がないということで切り捨てた〔『実録! 天才プログラマー』1987年版 pp. 292-293〕。また試作品で遊んだ社長から「分かりにくいのでモンスターを1種類にしろ」と言われたが、これを拒んだ〔日本経済新聞 2010年10月11日朝刊〕。インタビューにおいても、モンスターに種類があることの必要性について語っている〔『実録! 天才プログラマー』1987年版 pp. 294-295〕。 1979年5月、プログラマの舟木茂雄と組んで開発に着手、最終的にはサウンド担当の甲斐敏夫らスタッフ5名でグループを組み1年がかりで完成。1980年5月22日、渋谷においてロケテストを実施、7月に日本国内で発売された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パックマン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pac-Man 」があります。 スポンサード リンク
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